狸旅記録 ~たぬたび~

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タグ:地蔵

埼玉県の北部に位置する羽生市。源昌院は「分福茶釜」で有名な群馬県館林市の茂林寺の孫寺で、禅宗寺院としては珍しく地蔵菩薩を本尊とされています。開基は1605年で羽生城主・木戸忠朝の家臣・鷺坂軍蔵とされ、羽生市藤井上組の源長寺から徳岩正道大和尚を招き、創建されました。

木戸忠朝は上杉謙信の忠臣で羽入市役所北部にあった羽生城の城主でした。諸説ありますが天正2年(1574)羽生の稲子の地で自刃したという伝説が残っています。戒名を「久昌院源心長公居士」といい、源昌院の名前の由来となっています。(曹洞禅HP、由緒書より)

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箸蔵街道の途中に狸に化かされて朝まで石地蔵を磨いていたという話が残っており、またその石地蔵が現存しているということで行ってまいりました。

箸蔵街道(はしくらかいどう)は、かつて讃岐のこんぴらさんと阿波の箸蔵寺を結ぶ信仰の道として、また、阿波と讃岐を結ぶ物流の道として栄え、数多くの人が行き交った旧街道だそうです。

途中下車した秘境駅で有名な坪尻駅

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汽車の時間の都合があるので今回は讃岐財田駅~箸蔵寺~箸蔵駅の行程で歩きます。

スタート地点の讃岐財田駅

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山の方へ向かって歩いていくとバリケード。立ち往生していると民家の方が開けてくれました。イノシシが出るので閉じているとのことでした。鍵は掛かっていないので手動でオープン可

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箸蔵街道の説明の看板

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木々が茂っている中ひたすら登ります。

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四国のみちの一部として整備されているので歩きやすい

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天気がいいので清々しい

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綺麗に咲いていました

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野鳥観察所で休憩

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点在している案内板

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点在している案内・丁石
こちらは六十八丁と刻まれています

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直立した木々

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到着! ちょうど境界線のところにあります。
峠の石地蔵狸の案内板です

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拡大

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峠の石地蔵狸由来(現地看板より)

むかしむかしの話じゃ。讃岐の国に住む作造という者が、阿波の国にある親せきの家に行ってごちそうになり、つい話がはずみ、帰りがおそくなってしもた。峠にさしかかった時、うしろの方からさっきわかれた親せきの者が「おーいおーい、待ってくれ」と追いかけてきたのじゃ。「じつは、わかれたあとでおもいだしたのじゃが。おまはんフロあびてゆっくり帰ってくれ」とせっかく山道を追ってきてくれたので作造はこころよくひきかえしたそうな。そしてフロに入っておると、親せきの者が、しんせつに背中を流してくれたそうな。

そこで次に親せきの者がフロに入ったので背中を流してやったのじゃが、いつまでたってももうよいと言わんのじゃ。ゴシゴシ、ゴシゴシ。いくらすっても返事がない。フウフウいいながら一生けんめいに背中をすっておると、うしろで「これこれおまはん何しとんじゃ」と声がするのでふりかえってみると、夜はすっかり明けて東の空はほのぼのしらんてあった。声をかけたのは山仕事に出かける炭やきだったのじゃ。なんと作造は、峠にある石の地蔵さんを一生けんめい手ぬぐいでこすっておったのじゃ。これは峠に住むしょうわる狸のしわざだといううわさが広まってから、峠を通る人もいなくなってしもたそうな。    昭和六十一年三月 香川

看板より西の方に進むと石地蔵が鎮座

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とてもやさしいお顔
人間の間抜けっぷりに笑っておいでなのかも

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石地蔵さんを進んで進んで

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二軒茶屋に到着。
昔は茶店が二軒あり、ほかに民家もあったそうです。
この建物はその茶屋ではなくて個人の持ち物で、たまに持ち主がいらっしゃって皆で集まって茶とかしばくらしいです。ソーラーパネルで電気発電できるという近未来的。

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馬除というむかし馬が休憩していたとされている所の民家は無人でした。

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どんどん山歩き

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弘法大師のゆかりの湧水

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到着。箸蔵寺の裏の八十八ヶ所地蔵さんのところに出ます

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箸蔵寺の天狗。讃岐のこんぴらさんのお祭りの時に使われた箸を箸蔵山にすむ天狗が箸蔵山に運び納めたといわれています。

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箸蔵寺山門

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石段を下りて下山します。
※ロープウェイで下りることも出来ます


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天狗のモニュメント

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滑るので気をつけて・・・

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途中の地蔵さん

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民家まで下りてきました

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箸蔵駅に到着です。6時間ちょっとかかりました。


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箸蔵街道 石地蔵狸
香川県三豊市・香川県仲多度郡まんのう町・徳島県三好郡東みよし町にまたがる

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