「狸の鼓岩」と呼ばれている巨大な岩は、キュウモウ狸を祀るとされている総社魔法神社から東の方角に位置しています。この岩は国道429号を北方向に進み、吉備高原街道に向かった後、広面の西信建設を右折し、風神社を経て東方面に進むと現れる場所にあります。そこは道が広がり、前方に巨大な石がそびえ立っています。1980年頃の道路工事で一部が削られましたが、その大きさは今でも見応えがあります。


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伝承によれば、狸岩の底部は空洞になっており、叩くとポンポンという音がするとされています。実際に叩いてみましたが、そのような音は聞こえませんでした。この空洞には狸が住んでおり、近くの畑に夜な夜な現れて奇声を発するため、子供たちは夜にトイレに行くことができなかったそうです。眠りを妨げられた村人たちは、困ったことになりましたが、その後、狸岩の穴の前で狸を焼き出して狸汁にして食べたという逸話が残っています。風神社の南には、これに対応するように「狐の鼓岩」も存在しています。

分かりにくいけど狐の鼓岩 砂防ダムドンドン滝の近く

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狸の鼓岩の手前左側には変わった岩があり、その上に木が乗っている光景が広がっています。こちらの方が外見的にも珍しいかもしれません。

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狸の鼓岩
岡山県加賀郡吉備中央町広面
風神社東へ進む
2023年8月