池田町史を熟視していたところ、そこに「三平狸」についての記述を見つけました。

この「三平狸」は大明神として祠に祀られているようで、何幸かその姿を写真としても掲載されていました。この発見に感銘を受け、私はますます興味を抱き、その存在が今も続いているのだろうかと考え、徳島県三好市にある桂林寺へと足を運びました。


三好市(旧池田町)は四国のちょうど中央に位置し、池田駅から歩いて約10分の場所にあります。駅を降りて東へ進み、栄町通りに向かい、そして右折して大通りをしばらく歩くと、橋が見えてきます。その橋を渡らず、手前で右折して急な坂を登っていきます。しばらく歩いていくと、左手に石段が現れました。その石段を登ると、桂林寺に到着します。


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その石段を登ると、2つのお社と2つの鳥居が目に入りました。

そのうちの片方のお社は、おそらくお稲荷さんを祀っているようでした。


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そして、もう一方のお社には、左側にある板には実際に池田町史にも記載されている通りの文字、「三平権現・山城屋旅館」と書かれていました。


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木でできたお社の中には、瓦製の祠があり、その中にはご神体らしきものが祀られていました。その神体は同じく瓦で作られており、「三平行者」という文字が刻まれていました。


池田町には、古老の話によると、他にもさまざまな狸の存在が伝えられているようです。

与平狸・おくら狸・おいつぁん狸・小豆洗い狸・弥重狸・赤でんちゅう狸・庚申狸・田もじ狸など、独自の物語や伝説を持つ狸たちが、この地に住んでいたとされています。


桂林寺 稲荷大神・三平権現

徳島県三好市池田町サラダ

池田町駅から徒歩10分