満奇洞は岡山県新見市の草間カルスト台地にある鍾乳洞であり、岡山県の指定天然記念物となっています。洞窟の全長は約450メートルにわたり、その奥に続いています。この鍾乳洞は、江戸時代に地元の猟師が狸を追っていた際に偶然発見されました。そして、昭和4年10月には歌人の与謝野鉄幹・晶子夫婦が現地を訪れています。

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元々は「槇の穴」という地名に由来する名前で呼ばれていましたが、与謝野夫婦がその風光明媚な景観から「奇に満ちた洞」と詠んだことから、「満奇洞」という名前が付けられました。発券機の付近には狸を追っていたというエピソードに因んで、赤と青の法被を着た狸の像が2体設置されています。

赤のたぬき

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青のたぬき

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洞窟内の温度は常に15度で、映画「八つ墓村」のロケ地としても使われ、顔はめパネルなども設置されています。

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ライトアップが施されており、幻想的な雰囲気が楽しめます。また、コスプレ写真を撮影するために訪れる人々もいると言われています。

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ただし、洞窟内には高さが低く中腰で進まなければならない場所もあり、腰の弱い人にとっては注意が必要です。

満奇洞(まきどう)
岡山県新見市豊永赤馬2276-2
駐車場無料(第1・第2・第3)
8:30~17:00(入洞は16:30まで)
大人(高校生以上)1,000円、中学生800円、小人500円、小学生未満無料 2023/8確認
JR井倉駅から満奇洞行きバス約40分、終点下車
中国自動車道北房ICから約20分または、新見ICから約30分