秋葉原駅から徒歩5分ほどのところに柳森神社があり、末社の福寿神は狸を祀っています。

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柳森神社は1458年(長禄2年)太田道灌が江戸城の鬼門除けとして伏見稲荷を勧請し、佐久間町一帯に植樹した柳の森に鎮守として祀ったのがはじまりとされています。1659年(万知2年)に神田川堀割の際に現在地に移転されました。

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境内には五代将軍綱吉の生母である桂昌院が崇拝していた狸の神様が祀られています。御神体として狸の木像が伝わっていて、桂昌院が江戸城内に祭祀したもので、「福寿稲荷」とよばれていました。御神体は高さ15cm、横幅10cmほどで桂昌院が秘蔵していたものだといいます。

福寿神は6代将軍・家宣をはじめ多くの城内の人々から信仰されていました。とくに八百屋の娘から将軍の生母として出世した桂昌院にあやかろうと、大奥の女中に崇拝者が多く、女中たちは福寿神をかたどった像を忍ばせて、玉の輿を願ったそうです。(玉の輿には諸説あります)

後に福寿神は向柳原の旗本瓦林邸内に移され、明治維新の際は現在の柳森神社に合祀になりました。時代とともに玉の輿の願掛けから「他を抜く」という意味を持たせて出世や富くじ的中など福を求めたり、諸願成就の神として崇められるようになりました。今はその頃の繁盛ぶりはなく、通りすがりのサラリーマンが参拝していくぐらいになってしまいました。

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境内にある福寿たぬき尊像
大きな金玉ではなく、雌たぬきが妊娠してお腹に赤ちゃんがいる姿をあらわしています。

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狐っぽいけど狸です

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たぬきの石像

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福寿神の祠のとなりにある銅狸

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おたぬきさん 由来板

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御朱印はスタンプタイプです。社務所は無人なので各自で押してくださいとのこと。

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猫もいます

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10月10日に土鈴の狸が授与されていましたが今はもうされていないとのこと。残念(´;ω;`)

柳森神社 福寿神 おたぬきさん
東京都千代田区神田須田町2-25
岩本町駅A2出口より徒歩3分
秋葉原駅より徒歩5分