香川県高松市太田上町の住宅地の中に鎮座する金毘羅さん

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金毘羅さんの脇にむかし本村にある大森の森に棲んでいたたぬきの墓があります。

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金毘羅さんの案内板

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浄願寺白ハゲの一の子分の話

大森の森に棲んでいたたぬきは、いつから棲んでいたか分からないが随分昔からいたらししい。体は大柄で人懐こかった。たぬき仲間では有名なたぬきで、浄願寺のハゲさんの一の子分らしい。いちずらした話より人助けした話の方をよく聞く。弱った婆さんにうなぎを取ってやったり、腰の悪い爺さんの為に橋に化けたりしたそうだ。

このたぬきには名前はない。森の竹薮で火事があったとき、たぬきは火消しをして頭の毛を焼いてしまったことがあった。白禿でなく黒禿とでも名前をつけてやりたいほどだ。化けるのは上手でよく白ひげの爺さんに化けていた。

出現場所はだいたい大森の森にある大木の前の切株だった。木の実をいっぱい集めて、こんもりと盛っていて、それを見つけた子供たちと子だぬきが集まっていてよく遊んでいた。

時がたって荒地は開墾されてタヌキはいなくなった。助けてくれた大だぬきにお礼ができないかと村人たちは考え、大家の主人と相談して屋敷の裏にたぬきの墓を作った。「白ハゲの一の子分」として大事にしたかったのだ。現在たぬきの墓は東分金毘羅さんの境内に移設されている。

「太田南のむかし話 第一集」より

金毘羅さん
香川県高松市太田上町
太田駅から徒歩8分



2018年12月参拝