徳島市南沖洲の住宅街の中にある公園の一角に番屋の八兵衛大明神が鎮座している。

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立派な石祠と忍者姿の八兵衛の石像

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飯原先生の狸絵看板

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阿波の狸奉賛会による由来板

藩政時代、今の南沖洲の沖洲川沿いの部分に水軍関係の番小屋があり、その近くの石垣の穴にすんでいたので「番屋の八兵衛」と呼ばれていた。元浦の松原のてっぺんに、夜、新町川へ入ってくる船のために明かりをともした。とんぼ返りで一回転し、辺りを一面の花畑にする術も持っていた。また、外の狸の面倒もよく見る、よい狸であった。地域社会や友達を大切にする心を育ててくれるという。

※北沖洲の大物狸・高須の隠元の子分であった。

※元浦の松林の墓地の一角に三平の墓がある。三平は回船の船頭をして生計を立てていた。不思議な力を持っていたという。難波の港より帰ってくるとき、激しい時化模様になった。船に乗っている人達が不安がっていると、三平は何やら呪文を唱えた。船子が甲板に出ると、元浦の松林が見えた。無事に到着したので皆で歓喜したのだった。

※2000年に新しく建てられ、祠めぐりのコースに加わった。残された八兵衛の話から阿波の狸奉賛会世話人の方が一個人で建立された。三平の御子孫である。

※近所の保育所の子供達の散歩コースにもなっていて微笑ましい。

徳島県徳島市南沖洲五丁目1-34付近 公園内