道頓堀の中座くいだおれビルの一階にお狸様が祀られている。見学はシャッターが開かれる午前10時から。

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この人形は淡路島・洲本に伝わる芝居好きの柴右衛門狸の伝説に因んだ阿波木偶(でこ)で、柴右衛門の御神体がある洲本八幡神社で神事が行われたあと、2013年7月に中座跡地のビルに飾られた。

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三熊山に住んでいた芝居好きの柴右衛門は、初代・片岡仁左衛門の評判を聞き、人間に化けて中座まで芝居見物をしに行った。しかし正体がばれて犬に噛み殺されてしまった。以来、中座の観客が減ったので柴右衛門の祟りといわれた。祠を設けて柴右衛門を祀ると客足が戻ったという。

中座の地下には祠があって、芝居の神様として親しまれていた。しかし、観客減少の為、平成11年中座は閉鎖、解体される。御神体は出身地の洲本の洲本八幡神社に遷されたが、中座解体中には謎の爆発炎上事故があり、周辺の商店街が被害を被った。また柴右衛門の祟りではと噂された。

ビルは新しく建設され、地下一階にはまた祠が祀られている。一般人には公開されていなかったので、知ってもらおうと「道頓堀のお狸様の会」が結成され、徳島の人形師・多田弘信さんに依頼。桐の木の材料で人形が出来上がって、中座ビル一階に飾られている。

人形は高さ1メートル。平成28年の洲本城跡にある柴右衛門の祠が再建され、浄瑠璃が奉納された。

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また柴右衛門は八兵衛大明神として大阪・生國魂神社の源九郎稲荷神社に合祀されている。

道頓堀のお狸様
大阪府大阪市中央区道頓堀1丁目8−22
中座 くいだおれビル内
午前10時から
地下鉄なんば駅から徒歩5分