埼玉県所沢市宮本町にある新光寺には「あっちいちいの新光寺」という長話をする狸にうんざりした和尚さんがちょいとばかり狸にオイタをする民話が残っています。

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真言宗豊山派寺院の新光寺は、遊石山観音院と号します。新光寺の創建年代等は不詳ながら、当寺本尊の観音像は行基菩薩の作であることから行基菩薩(天平年間)による開基と考えられ、源頼朝が建久4年(1193)那須野へ向かう途中に田地を寄進したといいます。新田義貞も改めて田地を寄進、室町時代に記載された廻國雑記にも観音寺と記載があるといい、江戸幕府より観音堂領として寺領6石の御朱印状を拝領していたといいます。武蔵野三十三観音霊場10番、狭山三十三観音霊場8番、奥多摩新四国霊場八十八ヶ所24番です。

珍しい造りの本堂。奈良の法隆寺の“夢殿”の形を真似て造ったそうです。

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境内には稲荷社も。

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あっちいちいの新光寺
寺の庫裏に毎晩遊びに来る話好きの狸がいた。囲炉裏であたりながら和尚さんと世間話をするが、いつもなかなか帰らず、和尚さんは迷惑していた。 ある晩のこと、長居のすえ、狸は居眠りを始めた。我慢できなくなった和尚さんは、囲炉裏の中にあった焼け石を狸の股に放り込んだ。 びっくりした狸は、外へ飛び出し、「あっちいちの新光寺、二度とくるまい新光寺」と言いながら逃げたという。(狭山三十三番観音霊場案内より)

真言宗豊山派新光寺
埼玉県所沢市宮本町1丁目7−3
所沢駅から徒歩15分