2015年11月28日にJR土讃線開通80周年を記念し、阿波川口駅周辺で山城狸まつりが開催されました。山城町は青木藤太郎狸やおそめ狸などタヌキの妖怪伝説がたくさん言い伝えられています。それに合わせて三好市山城支所前にある第二次世界大戦の際掘った防空壕跡にお狸大明神が祀られました。

山城支所

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山城支所の対面にある防空壕跡にあるお狸大明神

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柵が設けられています

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木製の祠

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「お狸大明神」

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由来

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第二次世界大戦の末期、昭和19年5月に山城谷村役場がこの地に移転、川口には国道と国鉄の鉄橋があり、米英空軍による爆撃が予想されることから、役場の重要書類を保管するためにこの穴が掘られました。※

当時、対岸の引地の畑には、この二つの鉄橋をまもるため、対空機関銃がすえつけられ、ここの上の大任峰には、連合軍の飛行場を監視する防空監視所が設けられていました。

あの戦争の歴史を刻んだこの穴に、世の中の平和と、地域の安全と繁栄を願い、土讃線開通80周年を記念して、狸伝説の里、山城町のシンボル「お狸大明神」をまつりました。

2015年11月28日 山城狸祭り実行委員会

※人が入る避難用に防空壕を掘っていましたが、岩盤のあまりの堅さからこれ以上掘る事ができずに、書類の保管用になりました(市報みよし2015年12月号No.118より)


お狸大明神
徳島県三好市山城町大川持518-9付近
JR阿波川口駅より徒歩6分